専門家による貧血コラム

女性のための貧血対処法(2) -ダイエットと貧血-

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細く美しいスタイルなりたい。そう思っている方はたくさんいらっしゃることでしょう。テレビや雑誌でも多くのダイエット特集がとりあげられています。しかし、食事を抜いたり極端に食事量を減らしたダイエットは栄養不足となり、貧血を招きます。痩せても栄養不足で貧血になり、肌は青白く元気がなければ意味がありません。食べないダイエットは続かないばかりか将来の健康を損ねることにつながります。

本当にやせる必要がありますか?

今の体重が適正かBMIを用いて計算してみましょう。BMIは体重kg÷(身長m)2で求めることができます。身長160cm(1.6m)、体重56kgの方の場合、56÷(1.6)2=56÷1.6÷1.6≒21.9となります。BMIの基準は18.5未満が低体重、18.5~25未満が普通、25以上が肥満です。BMI=22が最も寿命が長いとされており、肥満になれば糖尿病や高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなります。しかし、逆に低体重でも貧血や骨粗鬆症、感染症などのリスクが高まります。

美しくやせるために

女性は仕事、家事、結婚、出産、子育てと忙しく、体力も必要です。3食は肉や魚、豆や野菜のおかずもそろえてしっかり食べましょう。そして間食を見直すことで、余分なカロリーを落とすことをおすすめします。健康的にやせることが美しさへの第一歩です。

貧血専門家一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

コラムニスト 黒澤真奈 (女子栄養大学 栄養クリニック)

筆者の写真

管理栄養士の視点から貧血予防をアドバイスします。

現代人に一番多い貧血は鉄欠乏性貧血。主な症状は、めまい・立ちくらみなどですが、普段からこのような症状があり、異常だと気がつかない方が多いようです。この鉄欠乏性貧血が多い背景には、みなさんの食生活が大きく関わっています。これを機会に、自分の食生活にフィットした貧血予防を見つけてください。

【所属】 女子栄養大学 栄養クリニック
【資格】 管理栄養士
【著書】 「おもいっきりDON!1155」(日テレ)出演。「カートゥーンネットワーク」(スカパー!)、「毎日小学生新聞」、「栄養と料理」(女子栄養大学出版部)レシピ提供など多数。

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